教育センター・
教育委員会の声

まずは先生が英語を好きになり、楽しむことが大切!

武蔵村山市立第三小学校では、様々なオリジナル教材やアクティビティーを活用した英語の授業を実施しています。また、海外からの留学生と交流する「留学生が先生!プロジェクト」や壁画の共同制作を通したアートマイル活動に参加するなど、積極的な国際交流を行っています。

学校現場の声

武蔵村山市立第三小学校 教諭 河上さま

どのように英語の授業を行っていますか?

 授業は全学年で行っており、平成32年度からの教科化が発表された5、6年生では、1年間に70時間の授業を実施し、週2回の授業に加えて、朝の時間を活用したモジュール(短時間学習)にも取り組んでいます。モジュール授業では「、H i,friends !」の補助教材である「Hi ,friends! Plus」や東京都独自の教材「Welcome to Tokyo」、EduMall配信コンテンツ教材「SWITCH ON!」を、ローテーションを組んで活用しています。また、英語の歌にも積極的に取り組んでおり、選曲に関しては子どもから希望を募ったり、学年の実態や学校行事、他教科との関連などを意識して教員側で準備したりしています。

校内での研修はどのように行っていますか?

 数年前までは教員の英語の授業に対する抵抗が強く、基本的に授業はALT任せで行われていました。そこで、その抵抗を和らげ、意識の変化を促すため、まず初めに手軽に楽しめるアクティビティーを紹介することから始めました。自作の絵カードを使ったカルタや神経衰弱、キーワードゲームなど、どのテーマでも有効活用できるアクティビティーを実際に体験し、英語活動の楽しさを感じてもらいました。教員自らが身をもって実感したものなので、教室での実践に抵抗なく取り入れることができ、ルーティンゲームをストックすることで、英語の指導に対するハードルを下げるという効果も生まれました。
 また、“Praise week”という活動を継続して行っています。「Good!」「Nice!」「Excellent!」など、英語でのほめ言葉を週替わりで職員室内の黒板に掲示し、それをまず始めに教員自らが使います。そこで使った言葉を教室で子どもに伝え、積極的に使うよう促しました。その結果、来客者に対して自分から英語であいさつをしたり、子ども同士でお互いを英語でほめ合ったりするなど、日常的に英語を話そうとする雰囲気が出てきています。その効果は、子どもの9割以上がアンケートで「英語が好き」と回答していることにも表れています。
 まずは教員が英語に触れ、興味を持ち、その楽しさを子どもに伝える。子どもとともに英語を学んでいくスタンスが重要だと思っています。常々「英語を話せるようになる必要はない。子どもと一緒に楽しむことが大切である」と教員に強調しています。